CBDは骨粗しょう症や骨折にも効果的?

CBDは骨粗しょう症や骨折にも効果的?

骨粗しょう症は、骨が脆くなることで骨折を引き起こしやすくする病気で、その患者のうち約8割が女性ともいわれています。
なかには骨粗しょう症による骨折が原因で寝たきりになるなど生活の質を脅かす可能性があるため、早めの予防が大切です。

近年注目されているCBD(カンナビジオール)は、骨生成にも影響を与えるという研究結果もあり、骨粗しょう症の治療にも効果が期待されています。

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨密度が低下することで骨が脆くなり、
骨折しやすくなってしまう病気のこと。

酷いときはくしゃみや少し手をついたなどの軽い衝撃で骨折してしまうことも
あります。

自覚症状が現れにくく静かに進行していくことも多く、気づいたら骨折していた、骨折により介護が必要になった、など生活の質に大きく関わるため、予防や早めの治療が必要です。

骨粗しょう症の原因

骨粗しょう症の原因としては

・加齢により腸からのカルシウムの吸収が悪くなる
・運動不足
・偏った食生活
・過度のダイエット
・喫煙
・飲酒
・過度なUV対策によるビタミンD不足

などがあげられます。

骨密度は20歳前後でピークを迎え、50歳前後から低下していく傾向に
ありますが、特に閉経後の女性は閉経により女性ホルモンのひとつである
「エストロゲン」の分泌量が減ることからなりやすいと言われています。

また、若くても過度なダイエットや運動不足などの影響で骨粗しょう症を
招く場合もあります。
近年は、若年層の骨粗鬆症、またはその予備軍が増えています。
20歳前後でピークを迎える骨密度は、日々の積み重ねによって
骨密度貯金をすることがとても大切なのです。

CBD(カンナビジオール)とは?

CBDとは?

CBDはヘンプに含まれる有効成分、「カンナビノイド」のひとつで、癌やてんかんをはじめとする
疾患や、健康、美容に良いとして世界中で注目を集めている成分です。

いわゆる「ハイ」になるような精神作用や副作用もないといわれており、
日本でも合法的に使用することができます。

ECSに作用することで心身の不調を和らげる

出典:日本カンナビノイド学会

私たちの身体には、本来「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」という
身体調節機能が備わっています。

ECSは「アナンダミド」「2-AG」などの内因性カンナビノイドと「CB1」
「CB2」などのカンナビノイド受容体などで構成されており、食欲、痛み、
炎症、感情、免疫機能など心身のあらゆる機能を調節しています。

CBDはこの「CB1」「CB2」などの受容体に作用しECSの機能を調整するため、
様々な不調を和らげる効果があるといわれています。

https://bicle-beauty.com/knowledge/cbd/cbd-ecs

CBDが骨粗しょう症に効果的とされる理由

CB1受容体が骨形成の減少を調節する

CBDがECSに働きかけることで心身の様々な作用に影響を与えることを
お伝えしましたが、そのECSは骨形成にも影響を与えるといわれています。

2009年に海外で行われた研究では、カンナビノイド受容体の1つである
CB1受容体が、骨組織の吸収と生成を調節することにより骨を保護する
作用があると報告しました。

そのため、CB1受容体に作用するCBDが骨粗しょう症の治療にも効果を示す
可能性があると考えられます。

CBDは骨折の治療にも効果的

さらに、2015年の研究ではCBDが骨折の治療にも役立つ可能性があることを
発見しました。

実験では、大腿骨が骨折したラットにCBDのみ、もしくはCBDと同じく
「カンナビノイド」のひとつであるTHC(テトラヒドロカンナビノール)のいずれかを投与し、その影響を観察しました。

結果、THCでは大きな効果が得られませんでしたが、CBDのみで治療した
ラットの治癒が早く、さらに同じ部位で骨折する可能性も低くなったことが
報告されました。

まだ研究の段階ではありますが、今後さらに研究が進めば、骨粗しょう症
だけでなく、スポーツや日常生活での骨折の治療や予防にCBDが役立つ日が
来るかもしれません。

※骨粗しょう症に対するCBDの効果はあくまでも研究段階です。
治療の際はまずは医師の相談を受けるようにしましょう。

CBDのよくある質問

Q. CBDに副作用はありますか?

A.CBDには、副作用や依存性がなく、安全に摂取可能であることがWHO(世界保健機関)で認められており、日本の使用も合法とされています。
ただし、過剰に摂取するとCBDの効果により眠気を引き起こしたり、腹痛を起こしたりする場合があります。

Q. CBDはどのくらい摂取すれば良いですか?

CBDの必要摂取量は個人差が大きく、さらに摂取量によって得られる効果も異なります。
まずは1回10mg程度から少しずつ量を増やし、自分に合ったCBDの量を見つけるとよいでしょう。

こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
https://bicle-beauty.com/knowledge/cbd/intake

参考文献
  1. Kogan NM, Melamed E, Wasserman E, Raphael B, Breuer A, Stok KS, et al.
    Cannabidiol, a major non-psychotropic cannabis constituent, enhances fracture healing and stimulates lysyl hydroxylase activity in osteoblasts.
    Journal of Bone and Mineral Research. 2015;30(10):1905-13.
    doi: 10.1002/jbmr.2513
  2. Idris AI, Sophocleous A, Landao-Bassonga E, Canals M, Milligan G, Baker D, et al.
    Cannabinoid receptor type 1 protects against age-related osteoporosis by regulating osteoblast and adipocyte differentiation in marrow stromal cells.
    Cell Metabolism. 2009;10(2):139-47.
    doi: 10.1016/j.cmet.2009.07.006

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