「歯ブラシを見るだけで逃げてしまう」「口元を触ると唸ったり暴れたり…」。
多くの飼い主さんが、愛犬・愛猫の歯磨きに苦戦しています。
本記事では、愛犬・愛猫が嫌がらずに歯磨きを受け入れてくれるようになるための5つのコツを、わかりやすく解説します。
初めての歯磨きを成功させたい方、ぜひ最後までお読みください。
目次
「歯ブラシを見るだけで逃げてしまう」「口元を触ると唸ったり暴れたり…」。
多くの飼い主さんが、愛犬・愛猫の歯磨きに苦戦しています。
とくにシニア期に入ると、歯周病や口臭、歯のぐらつきなど、口腔トラブルが健康全体に悪影響を及ぼすこともあり、歯磨きの重要性がますます高まります。
でも、「嫌がる子に無理に歯磨きをするのは可哀想…」という気持ちもよくわかります。
そこで本記事では、愛犬・愛猫が嫌がらずに歯磨きを受け入れてくれるようになるための5つのコツを、わかりやすく解説します。
初めての歯磨きを成功させたい方、ぜひ最後までお読みください。
「野生の動物は歯を磨かないのに…」という意見もありますが、私たちの家族である犬や猫は、野生とは異なる生活環境にあります。
以下は、犬猫に多い歯のトラブルです:
3歳以上の犬猫の約80%がすでに何らかの歯周トラブルを抱えていると言われており、決して珍しい病気ではありません。
しかし、よくあるからといって軽視してはいけないのが歯周病の怖さです。

初期は「ちょっと口が臭う」「歯ぐきが赤い」といった軽い症状でも、進行すると以下のような深刻な問題につながります:
このように、歯周病は口の中だけの問題ではなく、全身の健康に関わる深刻な疾患です。
だからこそ、毎日の歯磨きや定期的なケアによる予防がとても重要なのです。
では、なぜ多くの犬や猫が歯磨きを嫌がるのでしょうか?主な理由は以下の通りです:

こうした理由を理解したうえで、少しずつ慣らしていくアプローチが成功の鍵になります。

最初から歯ブラシを使うのではなく、まずは触られることへの抵抗をなくすことが大切です。
可能であれば生後2〜4ヶ月ごろの社会化期に始めるのがベストです。
この時期は新しい刺激に対する適応力が高く、歯磨きへの抵抗が少なく済みます。
遅すぎるということはありません。
むしろ大人になってからの子には、より丁寧に・ゆっくり・優しくアプローチすることがポイントです。

いきなり硬めの歯ブラシを使うと、違和感が強くて嫌がる子も多いです。
まずは歯磨きシートや指サック型ブラシなど、柔らかくて優しい道具がおすすめ。
徐々に、歯ブラシに移行していくのが理想です。
完璧を求めすぎると、お互いにストレスになります。
最初はたった1本の歯を1秒磨くだけでも大成功です。
「慣れたら少しずつ増やす」を繰り返せば、自然と全体を磨けるようになります。

ペットにとって、「歯磨き=嫌な時間」ではなく、「歯磨き=良いことが起きる時間」と思ってもらう工夫が必要です。
ご褒美タイムをルーティンにすることで、歯磨きのモチベーションがUPします。
どんなに準備しても、「今日は絶対ムリ!」という日もあります。
そんなときは無理せず、「今日はお休み」と割り切る勇気も必要です。
長い目で見て、少しずつ慣れてもらうことがゴールです。
はじめての歯磨きは、飼い主さんにとっても緊張の瞬間です。
でも大丈夫。焦らず・無理せず・楽しくをモットーに、今日から一歩ずつ始めてみてください。

時間はかかっても、少しずつ慣れてくれるようになる子がほとんどです。
大切なのは、「歯磨き=嫌な時間」を「歯磨き=楽しい習慣」に変えること。

そして何より、あなたが笑顔で楽しみながら続けることが、愛犬・愛猫にとって何よりの安心になります。
今日の小さな一歩の積み重ねが、健やかで幸せな毎日をつくってくれるはずです。