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シニア犬・シニア猫の食欲低下…どう対処すればいい?

2025年9月11日

「最近ごはんを食べない…」そんなシニア犬・猫の食欲不振に悩む飼い主さんへ。加齢だけが原因ではない可能性や、考えられる原因、家庭でできる対処法をわかりやすく解説します。乳酸菌や消化酵素、ビタミン、CBDなど自然由来のサプリメントも紹介。愛犬・愛猫の“食べる楽しみ”を取り戻し、健やかなシニアライフを支えるためのヒントが満載の記事です。

はじめに:最近ごはんを残すことが増えた…それ、本当に年齢のせいですか?

「昔はあんなに食いしん坊だったのに、最近はごはんを残すようになった…」
「おやつには反応するけど、いつものごはんには見向きもしない」
「何度もフードを変えてみたけれど、どれもすぐに飽きてしまう…」

そんな“食欲の低下”に悩むシニア犬・猫の飼い主さんは少なくありません。特に7歳を超えたあたりから、「年のせいかな?」と感じる機会が増えてくるのではないでしょうか。

しかし、単なる加齢だけではない原因が隠れていることもあるのです。本コラムでは、シニア期に見られがちな食欲不振の原因と、その対処法、そして自然由来のサポート成分・CBDの活用法についても詳しくご紹介します。

なぜシニア犬・猫は食欲が落ちるの?考えられる主な原因とは

加齢に伴う変化は確かに避けられないものですが、それだけで片付けてしまうのは危険です。食欲低下の背後にはさまざまな原因が潜んでいます。

身体の変化(生理的要因)

  • 嗅覚や味覚の衰え
     においに敏感な犬猫は、嗅覚が衰えると「ごはんの魅力」を感じにくくなります。
  • 歯や口内のトラブル
     歯周病や歯のぐらつき、口内炎があると、食べたい気持ちはあっても痛みで食べられない場合があります。
  • 消化機能の低下
     年齢とともに胃腸が弱まり、食後に不快感を覚えることで、自然と食欲が減退することも。

心の変化(精神的要因)

  • 環境の変化によるストレス
     引っ越し、家族構成の変化、雷や花火などの音…。高齢になるとストレス耐性も低下し、食欲に影響を与えることがあります。
  • 認知機能の低下
     近年では、犬猫にも“認知症”があることが分かってきています。昼夜逆転や食事への興味の喪失はそのサインかもしれません。

病気の兆候

  • 内臓疾患(腎臓・肝臓・消化器系)
     慢性腎不全や肝疾患など、シニア期に多い病気は、初期症状として食欲不振を伴うことが多くあります。
  • がんや腫瘍の影響
     痛みや吐き気、だるさなどが原因で、食べたくても食べられないケースも。

食欲低下にどう対応する?飼い主さんができること

では、実際にシニア犬・猫がごはんを食べてくれないとき、どのような工夫ができるのでしょうか?

1. 食事の内容と与え方を見直す

  • 温めて香りを引き出す
     ウェットフードやトッピングを軽く温めると、香りが立って食欲を刺激します。
  • 食感を工夫する
     噛む力が弱っている場合は、フードをふやかしたり、ペースト状にすると食べやすくなります。
  • 少量ずつ、回数を増やす
     1日2回→4回に分けるなど、胃腸への負担を減らし、空腹時間を短く保ちましょう。

2. 環境を整える

  • 静かで安心できる場所で食べさせる
     人の出入りが多い場所や他のペットが近くにいると、落ち着いて食べられない子もいます。
  • 食器の高さや形を見直す
     関節に負担がかからない高さの台を使うと、楽な姿勢で食事ができるようになります。

3. ストレスの軽減を意識する

  • 日々の生活リズムを整える
     決まった時間に食事・散歩・就寝をすることで、安心感を与えられます。
  • スキンシップの時間を増やす
     マッサージやブラッシングで心の安定を促すことも大切です。

食欲のケアにできること|サプリメントや補助食品という選択肢

シニア犬・猫の食欲不振に対しては、フードの工夫や環境の見直しに加え、体の内側からそっと支える“サプリメント”や“補助食品”を取り入れるという方法もあります。

ここでは、動物病院や専門店でも注目されている、いくつかの選択肢をご紹介します。

プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)

  • 腸内環境を整え、消化吸収をサポートする働きがあり、便通の安定や食欲の回復が期待できます。
  • 特に、便がゆるい・便秘気味・食後に吐くことがあるシニアにおすすめです。

消化酵素サプリメント

  • 加齢とともに減少する消化酵素を補い、フードの消化・吸収をスムーズにします。
  • 「食べているのに痩せてきた」「なんとなく食後の調子が悪そう」というときに。

ビタミンB群

  • 代謝や神経系の働きを助けるビタミン群。特にビタミンB1は食欲の維持に関わる栄養素です。
  • 元気の低下が見られるとき、食が細くなってきた子に役立つことがあります。

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)

  • 関節や皮膚の健康維持、脳の働きのサポートに。
  • 長期的に取り入れることで、生活の質(QOL)向上による間接的な食欲アップも期待されます。

リラックス成分(L-トリプトファン・GABA など)

  • 不安や緊張をやわらげるサポートをし、ストレスが原因の食欲低下に働きかけます。
  • 来客、引っ越し、雷など環境変化に敏感な子にも。

CBD(カンナビジオール)という自然由来の成分も

最近では、これらの補助成分に加えて、CBD(カンナビジオール)も一つの選択肢として注目されています。

  • 麻由来の天然成分で、精神作用はなく、世界中で人間や動物のウェルネスケアに使用されています。
  • シニア期特有の不安感やストレス、違和感、生活の質の低下に寄り添うサポートとして取り入れられることがあります。
  • 食欲のトリガーとして直接的に効くというよりも、心と体のバランスが整うことで、結果的に「食べようかな」と思えるようになるといった使い方をされる方が多いです。
  • 自然由来で体への負担が少なく、毎日のケアとして長く続けやすいのも、シニア期の子たちにとって大きなメリットといえるでしょう。
  • また、CBDには制吐作用や抗炎症作用、神経を落ち着かせる働きがあるとされており、こうした作用が体内環境を穏やかに整えることで、結果的に食欲の回復につながる可能性も期待されています。

CBDはあくまでも医薬品ではなく、「なんとなく元気がない」「ストレスが食欲に影響していそう」といったシーンで、自然の力でやさしくサポートする補助的なケアとして検討してみるとよいでしょう。

⚠️ 注意:いずれのサプリメントも即効性を期待するのではなく、日々のケアのひとつとして取り入れることが大切です。また、急激な体重減少、嘔吐、元気の消失などの深刻な症状がある場合は、まず獣医師に相談しましょう。

まとめ:その子に合ったケアで、「食べる楽しみ」を取り戻してあげよう

シニア期の犬や猫にとって、「食べること」は健康のバロメーターであり、心の元気を映し出す鏡でもあります。
大切なのは、「今この子に必要なのは何か?」をじっくり見つめて、無理なく続けられるケアを見つけることです。

サプリメントや補助食品はあくまで支える役割ですが、その一つ一つの積み重ねが、
「またごはんをおいしそうに食べてくれるようになった!」
「目に力が戻ってきた!」
そんな小さな喜びにつながるかもしれません。

そして、私たち飼い主の愛情と気づかいこそが、長く健やかに暮らすための一番の“栄養”なのかもしれませんね。

投稿者

  • M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。