はじめに
「PMSの時期になると、なぜかデリケートゾーンがムズムズしたり、かぶれやすくなったりする…」そんなお悩みを抱えていませんか?月経前になると心や体にさまざまな変化が起こりますが、実はデリケートゾーンの不快感や敏感さもPMSの一症状として現れることがあります。この記事では、なぜPMS期にデリケートゾーンが敏感になるのか、その理由とやさしくできるセルフケア方法を、専門的な知識を交えてわかりやすくご紹介します。
PMS期にデリケートゾーンが敏感になるのはなぜ?
ホルモンバランスの乱れが引き起こす変化
PMS(月経前症候群)は、生理の3〜10日前から始まり、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。その主な原因は、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のバランス変化にあると考えられています。
特に、排卵後から月経までの間はプロゲステロン(黄体ホルモン)が優位になる時期。これにより、体温が上昇し、皮脂の分泌が増えたり、皮膚が敏感になったりすることがあります。これは顔だけでなく、デリケートゾーンにも影響を及ぼします。
🔍【ポイント】
デリケートゾーンの皮膚はとても薄く繊細。ホルモンバランスの変化による影響を受けやすく、PMS期にはかゆみ・乾燥・ヒリつきなどのトラブルが起きやすくなります。
免疫力の低下や自律神経の乱れも影響
また、PMS期には一時的に免疫力が低下しやすくなると言われています。ストレスや睡眠不足などが重なると、膣内の常在菌バランス(ラクトバチルスなど)が崩れ、外部刺激に対する防御力も弱まります。
その結果、かぶれやすくなったり、おりものの変化(増える・におう)などが生じ、さらに敏感さを感じる原因となります。
PMS期に起こりやすいデリケートゾーンの症状とは?
PMS期に見られるデリケートゾーンの不調には、以下のようなものがあります:
- ムズムズするようなかゆみ
- 軽いヒリヒリ感
- おりものの変化(においや量が気になる)
- ナプキン・下着によるかぶれ
- 乾燥感やごわつき
これらは病気とは限らないものの、放っておくと慢性化してしまうこともあるため、やさしいケアで肌を守ることが大切です。
デリケートゾーンをやさしく守るケア方法
1. 専用の洗浄剤でやさしく清潔に保つ
デリケートゾーンの皮膚は顔の皮膚よりも薄く、アルカリ性のボディソープなどで洗うと常在菌まで洗い流してしまう可能性があります。
PMS期など敏感な時期は、低刺激でpHバランスの整ったデリケートゾーン専用ソープを使いましょう。強くこすらず、ぬるま湯でやさしく洗うのがポイントです。
2. 通気性の良いコットン素材の下着を選ぶ
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維はムレやすく、敏感な肌には刺激になることがあります。特にPMS期はムレやすいため、コットン素材など通気性の良い下着がおすすめです。
締めつけすぎる下着やパンティライナーの長時間使用も、摩擦やかぶれの原因になることがあるため注意が必要です。
3. 保湿ケアで乾燥対策を
意外と見落とされがちなのが、デリケートゾーンの乾燥ケア。皮膚が乾燥していると、ちょっとした刺激にも敏感になってしまいます。
PMS期は特に皮膚が乾燥しやすくなるので、保湿効果のある専用オイルやクリームでやさしくケアしましょう。顔と同じように、日々のスキンケアが大切です。
最近では、植物由来の成分を使ったナチュラルな保湿アイテムも注目されています。なかでも、リラックス効果や抗炎症作用が期待されるCBD(カンナビジオール)を配合したデリケートゾーン用オイルは、PMS期の敏感な肌をやさしく整えるケアとして人気が高まっています。
香料を使わずに肌へのやさしさを最優先した処方のものも増えており、「香りが苦手」「肌が敏感で刺激を避けたい」と感じる方にも取り入れやすいのが魅力です。
肌をしっとりとうるおしながら、スッと肌になじむ使用感や、安心して使えるシンプルな成分設計が、毎日のセルフケアにほっとした心地よさをもたらしてくれます。PMS期こそ、自分をやさしくいたわる時間を持ってみてはいかがでしょうか。
4. 体を冷やさない・ストレスをためない生活習慣を
PMS期は、デリケートゾーンの敏感さだけでなく、腰の重だるさやお腹の痛み、頭痛、気分の落ち込みやイライラといった、心身のバランスが大きく揺らぐ時期でもあります。
冷えやストレスもホルモンバランスに影響を与えるため、デリケートゾーンの敏感さを悪化させる要因になります。
- 腹巻きや湯たんぽでお腹周りを温める
- 軽いストレッチやヨガで血流を促す
- 湯船に浸かってリラックスする
- 睡眠時間をしっかり確保する
こうした心身を整える習慣も、PMS期の不調をやわらげ、肌トラブルの予防につながります。無理にがんばるのではなく、「自分をゆるめてあげる時間」を意識的に作ることがとても大切です。
婦人科への相談も選択肢に
症状が長引く、強いかゆみやおりものの異常があるといった場合は、自己判断せず婦人科で相談することが大切です。感染症や炎症の可能性がある場合、早めの対応で悪化を防げます。
最近では女性医師のいるクリニックも増えてきており、「デリケートゾーンの相談なんて恥ずかしい」と思わず、自分の体を大切にする第一歩として気軽に受診してみてくださいね。
PMS期の敏感さには、やさしいケアがいちばん
PMSは心だけでなく、肌やデリケートゾーンにも影響を及ぼすもの。繊細な体の変化に気づき、その時期に合ったケアをしてあげることが、心地よく毎日を過ごすカギになります。
無理をせず、自分の体にやさしく接する習慣を大切に。fuwariでは、これからも正しい知識とともに、あなたの心と体をいたわるケアを応援していきます。