更年期世代の体臭対策|加齢臭・ストレス臭を防ぐボディケアの秘訣

2025.11.05

40〜50代女性が感じやすい「体臭の変化」。更年期に起こりやすい加齢臭やストレス臭の原因を医学的にやさしく解説し、洗い方や保湿、腸内環境の整え方、CBDを活用したリラックスケアなど、実践しやすい対策をご紹介。さらに、症状がつらいときは婦人科や心療内科といった医療的なサポートも視野に入れたケアの選択肢も。正しい知識で、においの悩みに前向きに向き合うヒントが見つかります。

はじめに

「最近、自分のにおいが気になる」「朝しっかりケアしているのに夕方にはなんとなく不快感がある」——そんなお悩みを抱えていませんか?40代以降の女性の間では、更年期に差しかかる時期から“体臭”の変化を感じる方が増えています。

これは単に加齢のせいではなく、ホルモンバランスやストレス、自律神経の乱れなどが複雑に関係しています。この記事では、医学的な視点をもとに、更年期世代の体臭の原因と、その対策としてのボディケア方法についてやさしく解説します。

なぜ更年期に体臭が気になり始めるのか?

体臭の変化はホルモンバランスの影響

更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少する時期です。このホルモンは、皮脂の分泌量や自律神経の安定にも深く関わっており、エストロゲンが減少すると皮脂バランスが崩れ、においの元となる成分が増えることが知られています。

また、皮膚のpH(酸性とアルカリ性のバランス)も変化し、汗や皮脂が酸化しやすくなることで、いわゆる「加齢臭」や「ストレス臭」につながりやすくなるのです。

自律神経の乱れと汗腺の変化も関係

更年期はホットフラッシュ(のぼせ・発汗)など、自律神経の乱れによる症状が出やすくなります。体温調節がうまくいかず、汗をかきやすくなったり、汗腺の働きが偏ったりすることで、においが強く感じられることも。

加えて、40代以降は「アポクリン腺(わきなどに集中する汗腺)」の働きも活発化することがあり、これも体臭の一因になります。

「加齢臭」「ストレス臭」ってなに?知っておきたい体臭の種類

加齢臭(2-ノネナール)

加齢臭の主な原因物質は「2-ノネナール」という成分です。これは皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化することで発生し、古い油のようなにおいが特徴。男女ともに年齢とともに増える傾向がありますが、女性は更年期の皮脂バランスの変化によって急ににおいが強くなることもあります。

ストレス臭(ジアセチルなど)

緊張やストレスを感じると、汗腺のうち「エクリン腺」からの汗が増え、アンモニアやジアセチルなどのツンとしたにおいを発生させることがあります。これは「ストレス臭」と呼ばれ、精神的な影響がにおいに直結して現れるため、職場や人前に出るシーンで特に気になりやすいものです。

体臭を抑えるためのやさしいボディケア習慣

やさしく洗って、しっかり保湿

体臭対策というと「しっかり洗う」ことが真っ先に思い浮かびますが、実は洗いすぎが逆効果になることも。皮脂を取りすぎると肌のバリア機能が低下し、かえってにおいの原因になることもあるため、やさしい洗浄成分のボディソープを使って、こすりすぎず丁寧に洗うのがポイントです。

洗浄後は保湿ケアを忘れずに。乾燥した肌は刺激を受けやすく、細菌の繁殖を助けることにもなります。ボディクリームやミルクなどでしっとり保ちましょう。

汗をかいたらこまめに拭き取りを

特にわきや背中、胸の下など、汗がたまりやすい部位は、汗をかいたまま放置すると雑菌が繁殖してにおいが強くなる原因になります。外出時には汗拭きシートや柔らかいタオルを携帯し、こまめに拭き取るようにしましょう。アルコール成分が強すぎるシートは肌を乾燥させるので、低刺激のものを選ぶのが安心です。

生活習慣の見直しも体臭ケアに効果的

食事と腸内環境の改善

においの原因物質は、実は腸内環境とも深く関わっています。便秘がちだったり、肉類や脂っこいものが多い食生活をしていると、腸内で悪玉菌が増え、アンモニアや硫化水素など、においの強い成分が体外に排出されやすくなるのです。

発酵食品(ヨーグルト・味噌・納豆など)や食物繊維を意識的に摂り、腸内の善玉菌を増やすことで、内側から体臭を改善する効果が期待できます

ストレスコントロールで「ストレス臭」を防ぐ

忙しい日々の中で、ストレスを完全になくすことはなかなか難しいものですよね。ですが、自分に合ったリラックス方法を日常の中に取り入れることで、自律神経のバランスが整い、ストレス臭の予防にもつながります。

たとえば次のような方法があります:

  • 深呼吸や軽いストレッチで身体をゆるめる
  • 入浴時にお気に入りの入浴剤やアロマを使って、香りからリラックス
  • 自分の「好き」に没頭できる趣味の時間を確保する
  • 温かいハーブティーで一息つく習慣をもつ

そして近年では、自律神経のケアや睡眠の質向上をサポートする成分として「CBD(カンナビジオール)」にも注目が集まっています。CBDは、麻由来の天然成分で、リラックス感を促す働きが期待されており、オイル・バーム・バスアイテムなど、無理なく取り入れられる形で使う方も増えてきました

もちろん効果の感じ方には個人差がありますが、「なんとなく心がざわつく」「寝つきが悪い」といった不調が気になるとき、CBDを日々のセルフケアの選択肢のひとつとして試してみるのもよいかもしれません

なお、ストレスや不安感、睡眠トラブルが長く続く場合は、婦人科や心療内科などで専門医に相談することも大切です。更年期の不調のひとつとして治療が可能なケースもあり、ホルモン補充療法(HRT)や漢方、カウンセリングなど、医療的なサポートを受けることで心身の状態が大きく改善されることもあります

ストレスと体臭の関係は見落とされがちですが、「心を整えること」が「においケア」につながるという視点を持つことが、これからのセルフケアにおいてとても大切です。

まとめ:においはケアで変えられる、自分をいたわる習慣から

更年期における体臭の変化は、年齢のせいだけではありません。ホルモンの変化やストレス、生活習慣など、女性の身体に起こる自然な変化のひとつです。だからこそ、においを「恥ずかしい」と思わずに、自分の体を知り、やさしく向き合うことが大切です。

日々のボディケアや食生活の見直し、そして心のケアまでを含めた「トータルなセルフケア」が、体臭だけでなく、更年期のさまざまな悩みの軽減にもつながります

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